TINY STAR VIEWER 開発室

星空観望情報

衛星ガイアにアクセス!銀河系の運動を測定

github.com

※この記事で使用したスクリプトGITHUBにて公開しています。

 

宇宙の詳細な三次元情報を得るためのガイア衛星プロジェクト…

その貴重なデータにPythonを使ってアクセスできることを知りました。

じゃあやってみよう!

 

まずは:

太陽系からの距離と固有運動の分布を出しました。

横軸は年周視差から出した太陽系からの距離(単位は光年)

緑は水平方向、青は垂直方向の運動速度(km/s)をプロットしています。

向いている方向はいて座Aスター、つまり銀河中心です。

ほほう…!

この結果はこう解釈できます。

銀河がコマのような回転をしているとすると

その速度は角速度一定で V = R・ω の直線近似ができます。

青と緑の分布の傾きの比はー2:1で約63度!

これはすでに知られている銀河面の傾き62.9度と一致します。

さらに速度を雑に25000光年で168km/sと見積もると

銀河の一回転は2億2千万年程度と出ました。

これも一致!やった!

こんな絵も出ます。ヒアデス星団の運動

オリオン大星雲近傍の星々

 

大変面白かったです。